100日後に死ぬワニって、どうよ?と聞かれたのでその雑感を述べてみた。
最近ネットでバズっているのは、コロナ関連のニュースとWebコミックの「100日後に死ぬワニ」。無料公開していて徐々に話題になり、最後の100日目がお祭り騒ぎになっていたので、遅ればせながら僕も1話から100話まで全話読んでみました。
未だ読んでいない人に簡単に説明すると、主人公のワニ(ワニに見立てたフリーターの若者)の死ぬまでの100日間の何気ない生活をほのぼのとした絵柄で描く4コマ漫画です。ただ特徴的なのが、最後のコマの下に「死まであと○○日」とカウントダウンが出ている事。
で、個人的な感想。それは、せっかくのほのぼのした良い内容を、売らんが為の演出がスポイルしていると言う事。フリーター青年の恋やバイト、友達との交流を描く漫画は暖かみがあってとっても良いのに、それ以外に引っ張られて純粋に漫画を楽しめないのです。
「死」はもの凄いパワーワードで、どんな言葉よりも強く、読者の目を引きつけてしまいます。さらに死へのカウントダウンによって、読者は常にそれを気にかけつつ漫画を読まなくてはなりません。実はこの漫画は広告会社の電通が演出していたそうで、売るための演出としては実に上手いやり方だと思うのですが、クリエーターの立場から言わせてもらうと、こういう演出は邪道かな、と。
もし仮に僕が漫画家か編集者として関わっていたら、最初から「死」というパワーワードは使わずに、「青春ワニの日常(仮)」みたいなタイトルにして、最終話でワニが死んだ後、仮題だったタイトルを換えて「ワニの最後の100日」ってしていたかな?多分これだと100日後に死ぬワニほどバズらなかっただろうけど、クリエイター的には満足出来るというか。
« コミックマーケット98当選しました。 | トップページ | PCエンジンminiが届いたので遊んでみた! »
「アニメ・コミック」カテゴリの記事
- 「オッドタクシー」最初舐めて流し観していたら、実は今期1,2のダークホース的傑作だった罠(2021.06.29)
- 100日後に死ぬワニって、どうよ?と聞かれたのでその雑感を述べてみた。(2020.03.22)
- 「SHIROBAKO」TV版24話一気観して、劇場版を観てきました。(^-^)v(2020.03.06)
- バレンタインデーに緒方理奈を描いてみた。(2020.02.15)
- コミケ97戦利品(((^_^;)(2020.01.02)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント